レクサスとトヨタ車の違い

レクサス車とトヨタ車の違いについて

 少し車に詳しい方なら、レクサスで販売されている多くのモデルはトヨタで販売されているモデルの姉妹車であったり、同じプラットフォームを使用したりしていることをご存知だろう。

 レクサスはもともと、上質な高級車を世界で展開させるために作られたトヨタの中のブランドである。そのため、トヨタのラインナップの中でも高いグレードのモデルが、海外ではレクサスブランドとして販売が行われていたのである。そんなレクサスブランドが2005年から、日本市場にも展開されるようになり、現在、日本市場には、トヨタとレクサスの両ブランドが展開されているのである。

 両ブランドが展開されているが、ラインナップは似ている。それもそのはず、両ブランドとも元を辿ればトヨタだからである。

 トヨタブランドで販売が行われているハイブリッドカーのSAI(サイ)。レクサスブランドで販売が行われているハイブリッドカーのHS。これら2つのモデルは、同じエンジンを使用し、若干の車格は違うものの、人によっては同じ車と思うだろう。しかし、価格は異なり、明らかにHSの方が高くなっている。

 では、この2つのモデルの違いは何なのか?
今回はレクサスブランドとトヨタブランド、それぞれから展開されているモデルの違いについて書いていこうと思う。

 はじめにそれぞれのブランドから輩出されているモデルで、姉妹車や同じエンジンを使用しているなどの、お互いが対応しているモデルについてまとめてみる。

トヨタブランド(日本名) レクサスブランド(海外名)
セルシオ LS
アリスト GS
アルテッツァ IS
ハリアー RX
SAI(サイ) HS
ソアラ SC
ウィンダム ES
ランドクルーザー LX
ランドクルーザープラド GX

レクサスが海外で「上質な高級車」を展開したことにより、海外では「レクサス≠トヨタ」というイメージである。しかし、国内では「レクサス=トヨタ」というイメージを持っている人も少なからずいるだろう。
そのようなイメージを持っている方は、ぜひ当ページを閲覧していただき、それぞれの違いを理解していただきたい。

①LSとセルシオの違い
1994年から初代LSは海外市場で販売が行われており、日本市場では1994年から初代セルシオが販売されていた。当時はまだ日本市場ではLSの販売が行われていなかっただけでなく、レクサスブランドも日本では展開されていなかった。
レクサスブランドが日本で展開を始めたのが、2005年からであり、日本でLSが発売されたのは翌2006年の4代目からである。また、4代目LSが日本に導入されると同時に姿を消したのがセルシオである。
1994年から2006年までのLSとセルシオはあまり大きな違いがないというのが正直なところである。もちろんハンドル位置は日本とアメリカでは異なるが、車の形自体は全く同じと言って良いだろう。そのため、3代目LSと3代目セルシオまでは同じ車という認識で問題ない。
しかし、よくある質問として、現行モデルのLSと中古のセルシオの違いである。これは違いを比べることは非常に難しい。なぜなら、以前のセルシオの最新型がLSだからである。簡単に図にまとめると、

である。つまり中古のセルシオと現行のLSを比べるのは型落ちモデルと最新モデルを比べるようなものである。そのため、デザインや性能は大きく異なっているのである。

②GSとアリストの違い
こちらもLSと同じようなイメージである。わかりやすくするために図を参考にすると

である。販売されている時期に若干の違いはあるものの、初代と2代目は同じと言っても問題無いだろう。
小さな違いでは、初代・2代目共にアリストにはターボモデルが用意されていたが、GSには用意されていなかった。
日本市場では初代・2代目はトヨタブランドのアリストが販売され、3代目以降からはレクサスブランドのGSが販売されている。

③ISとアルテッツァの違い
ますは図を見ていただきたい。

こちらもLSやGSと同じような形をしている。初代はそれぞれ別のブランドから販売が行われていて、日本ではトヨタブランドのアルテッツァのみが販売されていた。2代目からは、レクサスブランドのみとなり、国内も国外もISのみが販売されている。
この2つの初代のモデルの違いは、1つ目はアルテッツァには直列4気筒のエンジン搭載のスポーツモデルが用意されていたが、ISには用意されていなかった。2つ目は、内装がISの方が質感や品質の良い高級で上質な作りがなされている。これは、レクサスブランドの高級車というイメージを守るためである。しかし、後にアルテッツァにもISと同様の上質な室内をもつ最上級仕様の「Lエディション」が用意された。
2代目以降はトヨタブランドのアルテッツァは廃止になり、レクサスブランドのISのみが国内外で販売されている。

④RXとハリアーの違い

レクサスブランドのRXとトヨタブランドのハリアーはメカニズムを共有するSUVである。
RXの初代・2代目は日本では販売されておらず、2009年に登場した3代目から日本にも導入された。他のレクサスのモデルは日本に導入されると、トヨタブランドのモデルは廃止になることが多いが、ハリアーは例外で、現在も販売が行われている。これは、ハリアーの人気が高く、順調に販売台数を伸ばしているからである。そのため、現在日本ではRXもハリアーも購入することができるのである。
この場合、全く同じ車では差別化が図れず、お客の喰い合いをしてしまうことになる。
実際にこの2モデルは価格もかなり異なり、RXの方が高額となっている。レクサスブランドは高級という印象を、価格を見るだけで受けることができる。
もちろん価格が高いだけでなく、価格分相応の違いは感じることができる。乗り心地の良さなどは実際に乗車すれば実感できるだろう。また、レクサスは保証が充実していたり、丁寧な対応をしたりしてくれることで有名である。その分が価格差で表れているのである。
外観は顔つきが異なり、車に詳しい人ならマークを見なくても簡単に見分けることができる。特に大きな違いとしては、ハリアーにはサイドアンダーミラー(助手席側のフロントフェンダーについていて、助手席側直近側方の死角を解消する補助ミラー)がついているが、RXにはついていない点である。

⑤HSとSAI(サイ)の違い
レクサスブランドのHSは2009年7月から日本で販売が開始されている。一方、トヨタブランドのSAI(サイ)は2009年12月から日本で販売が開始されている。
この2モデルはメカニズムを共有している。搭載しているエンジンも同じものであり、車格が若干異なることを除いて、まるっきり同じ車のように見える。また、レクサスが上質な高級車を展開しているが、SAI(サイ)の開発コンセプトも「小さな高級車」であり、被っているように感じる。
では、この2モデルの違いは何なのか。
1つ目は、マーケットの違いである。HSは日本だけでなく、北米や欧州でも販売が行われているグローバルカーである。一方、SAI(サイ)は国内専用車である。
2つ目は、車格の違いである。SAI(サイ)は5ナンバーサイズを少し超えた大きさで、HSよりも小さくなっている。これは、日本の道路事情に合わせて取り回し性能を上げるために小さく作られている。また、タイヤサイズも小回りが利くように一回り小径化されている。16インチのタイヤを装着していると、最小回転半径は5.2mであり、HSの5.6mよりも小さく、小回りが利くのである。
ハンドリングやサスペンションもSAI(サイ)は国内向けの作りとなっており、室内の質感や高級感はHSの方が、より上質となっている。このような違いが、価格の差として表れている。
またレクサスは、トヨタよりも手厚い保証が用意されていたり、最高級の対応をしてもらえたりすることで有名である。
2モデルとも同じメカニズムだが、詳しく見てみると全く異なる車という印象を受けることができる。

残りのモデルについてはレクサスモデルが日本国内で販売されていないので割愛させていただく。機会があればその他のモデルのレクサスブランドとトヨタブランドの違いを書いていこうと思う。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加